「先週の火曜日、何してた?」をClaudeに聞いたら全部答えてくれるMCPサーバーを自作した
「あの日何してたっけ?」とClaudeに聞くだけで、カレンダー・タスク・GitHub・体調ログを横断して振り返りを作ってくれるMCPサーバーを自作しました。データ集めをまるごとClaudeに任せたら、振り返りのハードルが一気に下がりました。
はじめに

「先週の火曜日って、何してたっけ?」——ふと振り返りたくなったとき、すぐに答えが出てきますか?
個人の活動データをClaudeから横断的に振り返れるMCPサーバー「furikaeri-mcp」を作りました。
MCP(Model Context Protocol)は、Claudeのような AI に外部データへのアクセス手段を提供する仕組みです。furikaeri-mcp をセットアップすると、Claude に「先週の火曜日、何してた?」と聞くだけで、カレンダーの予定、完了したタスク、GitHubのコミット、体調のログまで横断的に拾って振り返りを作ってくれます。
claude.ai でも、スマホの Claude アプリでも、Claude Code でも、同じように使えます。
コンセプト
日常の活動データは、あちこちに散らばっています。タスク管理アプリ、カレンダー、GitHub、体調記録アプリ——それぞれにデータはあるのに、「あの日何してたっけ?」と思ったとき、全部を開いて見比べるのは面倒です。
furikaeri-mcp は、これらのデータソースを MCP ツールとして束ね、Claude を自然言語のインターフェースにするというアプローチを取りました。
専用のUIは作りません。振り返りの構成や要約はClaude が得意とするところなので、ツール側は生データを返すだけ。「データの取得」と「振り返りの生成」を分離することで、シンプルな設計を保っています。
なぜ作ったのか
振り返りをしたいと思ったとき、必要な情報を集めるだけで一苦労でした。
カレンダーを開いて予定を確認し、タスクアプリで完了状況を見て、GitHubでどのリポジトリにコミットしたか調べて——この「データ集め」の段階で疲れてしまい、肝心の振り返り自体がおろそかになりがちでした。
「Claudeにまとめて聞けたらいいのに」。MCP の存在を知ったとき、まさにこれだと思いました。データソースごとにツールを作って接続すれば、Claude が勝手にデータを集めて振り返りを組み立ててくれる。しかも claude.ai からもスマホからも同じように使える。
個人の振り返りという、とても身近な課題を MCP で解決してみようと思ったのが出発点です。
主なツール
get_day_summary — 1日をまるごと振り返る
「3月14日を振り返って」と一言聞くだけで、その日の予定・タスク・コミット・体調ログをまとめて取得し、Claudeが1日の流れを組み立ててくれます。内部で各ツールを並行呼び出しするので、待ち時間も最小限です。
使い方のイメージ
Claude への質問:「3月14日を振り返って」
→ その日の予定4件、完了タスク6件、GitHubコミット8件、
筋トレで自己ベスト更新の記録などをまとめて取得し、
Claudeが1日の流れを自然言語で振り返ってくれる

get_tasks — タスクの完了状況を確認する
自作のタスク管理アプリ「Yarukoto」から、指定日に関連するタスクを横断取得します。予定されていたもの・完了したもの・スキップしたものを一度に拾えるので、「やり残したことの棚卸し」がClaude との会話の中でできます。
使い方のイメージ
Claude への質問:「今週、完了できなかったタスクある?」
→ 各日のタスクを取得し、スキップや未完了のものを
ピックアップして報告してくれる
get_peak_logs — 体調とピーク体験を振り返る
体調・ピーク体験記録アプリ「Peak Log」から、アクティビティログと振り返り(興奮度・達成感・またやりたいか・メモ)を取得します。数値だけでは気づきにくいパターンを、Claudeが言語化してくれるのが便利です。
使い方のイメージ
Claude への質問:「最近、テンション上がった体験ある?」
→ 直近のPeak Logから興奮度の高い記録を見つけて
「3月14日の筋トレで自己ベスト更新してますね!」と教えてくれる
get_commits — 開発の活動を把握する
GitHub の複数リポジトリからコミット履歴を日付範囲で取得します。「今週、何のコードを書いたか」を自分のリポジトリをまたいで一覧できるのは、意外と普段できていないことです。
使い方のイメージ
Claude への質問:「今週のコーディング、何してた?」
→ 各リポジトリのコミットを集めて、
「furikaeri-mcpでツール実装を3件、ブログのリポジトリで記事を2本書いてますね」
のようにまとめてくれる
get_calendar_events — 予定を確認する
Google Calendar から指定日のイベントを取得します。終日イベントも時間指定のイベントも含まれるので、「その日どんな一日だったか」の骨格が見えてきます。
使い方のイメージ
Claude への質問:「来週の月曜、予定詰まってる?」
→ カレンダーのイベント一覧を取得して、
空き時間がどのくらいあるか教えてくれる
get_photos_url — 写真で思い出す
指定日の Google Photos 検索URLを生成します。Claudeの回答にリンクが含まれるので、クリックするとその日に撮った写真をすぐに確認できます。文字情報だけでは薄い記憶を、写真で補完できます。
使い方のイメージ
Claude への質問:「3月14日を振り返って」
→ 振り返り文章に加えて「その日の写真はこちら→」と
Google Photos の検索URLが添付される
どんな人におすすめか
振り返りを習慣にしたいけれど、データを集める手間で疲れてしまう人に特に向いています。カレンダーを開いて、タスクアプリを確認して、GitHubを見て——という「データ集め」がなくなるだけで、振り返りのハードルはかなり下がります。
複数のアプリにデータが散らばっている人にも、横断的に見られる点が強みです。また、Claude をすでに日常的に使っている人なら、新しいUIを覚えることなくそのまま振り返りツールとして使えます。
MCPサーバーを自作してみたい人にとっても、「読み取り専用で生データを返すだけ」という設計は入門として取り組みやすい構成です。
これからの予定
- 日記ツールの実装 — 現在は日記アプリ自体が開発中のため、ツールはスタブ状態です。アプリの完成に合わせて接続予定
- 本番デプロイ — Cloudflare Workers + GitHub OAuth の構成は完成しているので、近日中にデプロイして claude.ai のカスタムコネクターとして登録予定
- データソースの拡充 — 日常で使っているサービスが増えれば、ツールを足していくだけで振り返りの解像度が上がっていきます
まとめ
furikaeri-mcp は、「あの日何してたっけ?」を Claude に聞けるようにする MCP サーバーです。
自分が日々使っているアプリのデータを束ねて、Claude という自然言語インターフェースで振り返る。派手な機能はないけれど、「データ集め」という地味な手間が消えるだけで、振り返りの質が変わります。
個人の生活データ × MCP × Claude という組み合わせは、意外と実用的で楽しいです。興味がある方はぜひ試してみてください。