YouTube Musicの再生履歴をAIに渡したら、自分専用のプレイリストを無限に作れるようになった
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YouTube Music の「おすすめ」、使ってますか?
正直、悪くない。でも「今日はチルい気分だから、自分が好きな系統でまったりできるやつがほしい」とか、「深夜ドライブ用に日本語ラップだけで50曲組みたい」とか、そういうピンポイントなリクエストには応えてくれない。
そこで試したのが、自分の再生履歴をまるごと AI に渡すというやり方。
結論から言うと、これがかなり良かった。自分の好みを AI が理解してくれて、「テンション上がるやつ作って」「夜にチルできるやつ集めて」みたいに言葉で頼むだけで、何パターンでもプレイリストを作ってくれるようになった。
この記事では、実際にやった手順と、どんなプレイリストができたかを紹介します。
ステップ1: 再生履歴を取り出す
まずは自分の再生履歴データを手に入れるところから。
Google には「Google Takeout」という、自分のデータをまとめてダウンロードできるサービスがある。ここから YouTube Music の再生履歴を取り出せる。
やり方はシンプル。
- Google Takeout にアクセスする
- 「選択をすべて解除」を押してから、「YouTube と YouTube Music」だけにチェックを入れる
- その中の「履歴」と「再生リスト」を選択する
- エクスポートを実行して、完了したらダウンロード

ダウンロードすると、HTML形式のファイルが入っている。中身は曲名・アーティスト名・再生した日時がずらっと並んだデータ。これが自分の「音楽の好み」そのものになる。

ステップ2: AIに渡して好みを分析してもらう
次に、この再生履歴のファイルを AI にアップロードする。自分は Claude を使ったけど、ChatGPT でもできる。
最初に送るメッセージはこんな感じ。
「これは私の YouTube Music の再生履歴です。この履歴から私の音楽の好みを分析して、プレイリストを作るのを手伝ってください。」
これだけで、AI が再生データを読み込んで分析してくれる。
実際に返ってきた分析結果がこれ。
- 総再生回数: 約23,000回(うち YouTube Music が約5,500回)
- 一番聴いてるアーティスト: Watson が圧倒的1位。再生回数ベースだと Central Cee、Pop Smoke、Yvngboi P あたりが続く
- ジャンル傾向: ヒップホップ / ラップがメインで、日本語ラップと海外ラップの両方を聴いている
- 最近の傾向: Yvngboi P にハマっている(3月に入って再生回数が急上昇)
- ムード傾向: テンション上がる系(energy)が多め。チルな曲も一定数ある
「Watson が圧倒的1位」とか「最近 Yvngboi P にハマってる」とか、自分では何となく感じてたことを数字で出してくれるのが面白い。AI が自分の好みをちゃんと理解してくれた感じがして、この時点でもう結構テンション上がった。
ステップ3: いろんなパターンでプレイリストを作る
ここからが本番。分析結果をもとに、いろんな切り口でプレイリストを作ってもらった。
気分で作る
一番直感的なのがこれ。
- 「テンション上がる曲だけで作って」→ エナジー系ミックスができる
- 「夜にチルできる曲集めて」→ チル系ミックスができる
- 「朝の通勤で聴きたい爽やかなやつ」→ そういう切り口でも作れる
シチュエーションで作る
- 「深夜ドライブで流すやつ、日本語ラップで50曲」
- 「コーディング中に集中できるやつ」
- 「友達と遊ぶときにBGMで流せるやつ」
実際に「深夜ドライブ用の日本語ラップ50曲」というプレイリストを作ってもらったんだけど、これがかなり良くて。Watson の「RANDO」や「Working Class Anthem」みたいな自分のヘビロテ曲をベースにしつつ、YZERR、Leon Fanourakis、Kandytown みたいな 自分がまだ聴いたことなかった曲 も混ぜてきた。しかも前半はバチバチ系で攻めて、後半にかけてメロウな曲を増やしていく流れまで組んでくれた。
ジャンルや条件で絞る
- 「日本語ラップだけで」→ Watson、Yvngboi P、eyden、Eric.B.Jr. あたりが中心の30曲
- 「海外ラップだけで」→ Central Cee、Pop Smoke、Drake、J. Cole あたりで構成
- 「2020年代の曲だけ」「BPM速めのやつだけ」みたいな絞り方もできる
深掘り系
個人的に一番おもしろかったのがこれ。
- 「自分が好きそうだけど、まだ聴いたことない曲を提案して」
- 「Watson が好きなら聴くべきアーティスト教えて」
- 「最近聴いてないけど、昔よく聴いてた曲をピックアップして」
AI が自分の好みを把握してるからこそ、「この人ならたぶんこれも好きですよ」という提案ができる。公式のおすすめとはまた違う、自分のためだけのレコメンドという感じ。
実際にできたプレイリストを紹介
たくさん作った中から、2つだけ具体的に紹介。
ヘビロテ TOP30
自分が最も再生した曲を上から30曲並べたプレイリスト。再生回数つきで出てくるので「自分こんなに聴いてたんだ」と驚く。
| # | 曲名 | アーティスト | 再生回数 |
|---|---|---|---|
| 1 | Doja | Central Cee | 28回 |
| 2 | Truth In The Lies | Central Cee | 23回 |
| 3 | RANDO | Watson | 23回 |
| 4 | What You Know Bout Love | Pop Smoke | 22回 |
| 5 | Taki Taki | DJ Snake | 20回 |
| 6 | Sunday | Yvngboi P | 18回 |
| 7 | In Da Club | DJ KANJI | 18回 |
| 8 | HIROYUKI | Masato Hayashi | 17回 |
| 9 | SAKURA | GREEN KIDS | 16回 |
| 10 | XO Tour Llif3 | Lil Uzi Vert | 15回 |
こうやって並べてみると、Central Cee と Watson の2強だということがよくわかる。
チル系ミックス
夜にゆったり聴きたいときのプレイリスト。Post Malone の「Sunflower」、Tyler, The Creator の「EARFQUAKE」、Kid Cudi の「Day 'N' Nite」あたりの自分のヘビロテに加えて、Frank Ocean や Jhené Aiko、6LACK なんかも入ってきて、全体の雰囲気がちゃんとまとまってる。全25曲で、どこから聴いても心地いい。
うまくいったこと・いまいちだったこと
良かった点
- 自由度が高い。「こんな気分」「こんな場面」を言葉で伝えるだけでプレイリストが出てくる
- 自分のデータに基づいてるから、提案の精度が高い。全然知らない系統の曲を出されることがない
- 知らなかった曲との出会いがある。好みの延長線上にある曲を提案してくれるから、ハズレが少ない
- 何パターンでも作れる。気分やシチュエーションを変えるだけで、どんどん新しいプレイリストが生まれる
いまいちだった点
- AI が提案した曲が YouTube Music に登録されてないことがたまにある
- マイナーな曲だと、曲名やアーティスト名が微妙に違う表記で出てくることがある(検索で引っかからない)
- 「この曲すごくいい」みたいな主観的なおすすめ理由は出てこない。あくまでデータベース的な提案
うまく使うコツ
- 最初に「この曲が好き」「このアーティストの雰囲気で」みたいに具体例を伝えると精度がグッと上がる
- 「○○みたいな雰囲気で、でもまだ聴いたことない曲を多めに」と注文をつけると、新しい発見が増える
おわりに
正直、最初は「再生履歴を AI に渡す」ってだけでそんなに変わるかなと思ってた。でも実際にやってみると、自分の音楽の好みを誰かが理解してくれてる状態でプレイリストを頼めるのは、想像以上に快適だった。
「テンション上げたい」「チルしたい」「ドライブ用に50曲」——こんな雑なリクエストでも、ちゃんと自分好みのプレイリストが返ってくる。
Google Takeout でデータを取り出すところだけ少し手間だけど、一度やれば何回でも使える。気になった人はぜひ試してみてください。